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Tying tips
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「虫を食べているんだから本物そっくりならよく釣れるんじゃないの?」
日本にもUSAにもありますよね。本当にリアルに巻かれたものが。
でも、ちょっと待ってね。それって、"人間の目" で見た物で魚達にどう見えているかは解りませんよね。魚眼レンズなるものに写った絵も結局は人間の目で見て”なにが写っているか”を判断しているわけでして・・
実際に釣っていると、リアリスティックなフライは使い方が難しく、特にニンフのリアルな物は私の手には負えません。
でも同じ場所でいつものフライを使うと釣れてしまいます。
なんでだろう〜 なんでだろ〜 (ごめん ちと古いかな?)
見方を変えれば、テンカラ用のものはFFのものに比べてとってもアバウト(人間の目から見たリアル度)ですが、良く釣れます。そして ”虫の形じゃ無いけどなんかに似てる”(水の中から見てね)。だから魚が興味を持つのではないでしょうか?
幾多の先人たちや、私の少ない経験から、水中で見た虫の特徴がひとつでも有れば、魚達は興味を示すようです。(多分に女性と同じで、気分屋ですが・・)
では、その特徴の最大公約数は・・?
ズバリ 光の透過 です。
虫の体は結構繊細です。特に脱皮の時は胴体が光を通します。また、水面に浮いたテレストリアル以外の多くの虫は、胴体と羽が光を透過します。
そうです。『胴体・羽・表面張力"の光の透過』を演出できれば、虫の形をしていなくても充分に釣れます。(表面張力は次回に・・)
"うわぁ〜本物そっくり〜" なFlyは工芸品として認めてあげましょう。
11/16 2003
でもね、これだけではRCが良く釣れる理由にならないんだよなぁ・・
「パラシュートフライでスプリットテールにすると格好のいいフライが出来上がりますが、うまく左右対称に分かれてくれない」
スプリットテールは”パラダン”や”スピナー”に使われます。物の本には「お団子を作って」とか「テールの下にスレッドを」をと書かれています。そのままで綺麗に出来ればいいのですが、この二つの方法にもテクニックが必要です。
「お団子」の方法・・
出来るだけ小さいお団子がいいですね。でもボディーがちょっと太めになってしまうのは仕方がないでしょう。
「テールの下にスレッドを」の方法・・
対象に分かれづらいのとスレッドが見えてしまう。これも仕方がないでしょう。
では、とっても美しいスプリットテールはどうすれば巻けるでしょうか。
今回はヒントだけ!!
どうでしょうか? つまり「お団子」も「スレッド回し」も必要ないってことです。
”あれこれ工夫すること” タイイングの楽しさのひとつですよね。
11/24 2003